月夜の狼亭

TRPG活動に関してのあれこれを書き残すための場。SW2.5自キャンペーン「300年目の英雄譚」に関して中心となります。

300年目の英雄譚_「序幕:呪いと祝福の大地に導かれし者」ふりかえり!

こんにちは、とたけです。
2020年も終わり、2021年になっていました。今回は、CPの一番最初の話を振り返っていきたいと思います。といっても、細かな話というよりかは、GMサイドのこぼれ話。

 

◆ざっくりシナリオ振り返り

今回の「序幕」、このCPの導入部分となりますが、ブレイザ・ジュリアめい・エアルのそれぞれ二人組が、“導きの港”ことハ―ヴェス王国にて出会い、とある事件に巻き込まれていく……という流れになっており、そこから冒険者への道を歩みだすような流れを取っています。

ざっくりと序幕の流れは

・ブレイザ・ジュリア、めい・エアルの二人組ペアの導入シーン

・二人組ペアが合流、路地裏に少女が人さらいに連れていかれるシーンを目撃

・路地裏にて人さらいと戦闘、しかし攫われた少女は別の人さらいたちによってどこかへと連れていかれてしまう

・街の探索をしつつ、冒険者ギルドと接触

・攫われた少女“ウルル”の救出を正式に依頼として受諾

・人さらいのアジトへ突入

・人さらいのBOSSと戦闘

といった流れ。見てわかる通り、かなりイベントが多く初回ということもあって8時間想定が11時間程度まで伸びに伸びた記憶があります……

このシナリオにおいての重要なキーとして、攫われた少女”ウルル”の存在があります。この少女はこの後のシナリオにも割と重要な存在として現れ、最終的には冒険者たちの後輩となります。

ただし、このシナリオには時間制限が存在しており、もし制限時間内に救出できなかった場合、少女“ウルル”は死亡する展開となっていました。もちろん死亡した場合、この後のシナリオにウルルが登場することはありません。少女の死の影がまとわりつくことはあるでしょうが。

実際にはPC達は少女の救出に成功し、この後のシナリオにもきちんと登場してくれました。よかったね、ウルルちゃん。もし死亡していたらまったく異なるキャンペーンの展開となっていたことでしょう。そして、もう一つ重要なNPCとも接触しています。その少女ウルルの保護者であり、このCPの冒険者ギルドのギルドマスターを務めているのが“ガルフ”と呼ばれるリカントの男性です。このシナリオで、まだ冒険者ではないPC達に救出の依頼を出した張本人ですね。

攫われた少女ウルルを通じて、冒険者ギルドや犯罪者組織とのつながりをつくり、CPの拠点となるハ―ヴェス王国への知見を深めるのがこのシナリオでの目的でした。

 

町への知見を深めるため、今回のシナリオでは街の探索も含まれており、ハ―ヴェス王国の一部分を舞台に様々な判定を行って探索をする内容となっています。実際には、下に貼った簡易地図を元に、それぞれのエリアを探索していきます。それぞれのエリアには必要な探索判定が設定されており、判定を成功させることで、様々な情報が得られる仕組みになっています。それら判定を実施した時点で、一定時間経過し、シナリオ内の時間が進む仕組みになっています(そして制限時間がどんどん削られていく)

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因みに、今回のCPではハ―ヴェス王国でも南部のエリアに冒険者ギルドやPC達がお世話になるような施設を集中させています。実はこのシナリオ作ってる段階で、ハ―ヴェス王国の作りがよくわかっていなかったんですよね。後々、公式からハ―ヴェス王国の詳細な地図が出て、ぜんぜん違うじゃん! と驚いた記憶があります。基本ルルブにのせてくれないかなぁ……

 

上の簡易地図や探索方法をみて気が付いた方もいらっしゃるかもしれませんが、この形式はソードワールド2.5リプレイ、「水の都の夢見る勇者」シリーズを意識しています。ソードワールド2.5のリプレイの中でも読みやすくとても面白いので、まだ読んでいない方がいらっしゃれば是非読んでみてもらいたいですね!

fujimi-trpg-online.jp

※ちなみに私はラティ推しです。

 

◆戦闘について

今回のCPを始めるにあたって、開始前に「どれぐらいの難易度がいいですか?」と聞いたところ、難し目でと回答があったので、「とりあえず全力で投げてみるか」と投げたのが序幕でした。結論から言うとやりすぎました。よく死ななかったなぁ…

 

最初の雑魚戦闘はルルブⅠ471頁の「匪賊の雑兵」をベースに
クロスボウを装備した遠距離戦タイプが2体(Lv2)
通常通り剣を装備した近距離戦タイプが2体(Lv2)

そして中ボス的扱いでルルブⅠ471頁の「腕利きの傭兵」をLv4までレベルダウンさせた
腕利きの傭兵が1体(Lv4)

という、5体との複数戦闘。腕利きの傭兵はそのまま出すと強すぎるので、各種パラメータを下げ、打撃点を-4、「💬手早い斬撃」を削除した弱体化バージョンですね。これでも結構腕利きさんは強かった……! さすが腕利き。

 

そして問題のボス戦ですが、先ほどの匪賊の雑兵数体と一緒に、人さらいの首領に化けているレッサーオーガ(Lv5)が登場します。ただのレッサーオーガであればぎりぎり何とかなるのですが、このレッサーオーガ、特殊な個体で独自の能力を付与しており、そのうえ剣のかけらで強化しています。今思うと滅茶苦茶殺意高くて笑いますね。

能力的には

▶真語魔法5レベル/魔力8(15)
◯▶💬魔法適正
戦闘特技《ターゲッティング》《ワードブレイク》

そして、特殊な能力である

▶大喰らい
自身の存在する乱戦エリア、および近接攻撃の及ぶ範囲内にいる【気絶】【死亡】または能動的に行動のとれない対象、味方のキャラクターに対して、捕食行動をとります。
捕食された対象は即座に10点の確定ダメージを受け(【死亡】の場合は効果はありません)HPが0以下になった場合、生死判定を振ります。
大喰らいが発動すると、3分間(18R)の間、あらゆる行為判定に+1のボーナス修正を受け最大HPと現状HPが即座に10点上昇します。この効果は3回まで重複します。
一度でも大喰らいの対象にされたものは、次回以降の対象になりえません。
また、この効果は連続した手番では使用できません。

という主動作行動を行ってきます。そう、味方を食べてもりもり強化されるエネミーなのです。そして、一番悪意が高い点が、このシナリオで救うべき対象であるウルルちゃん、戦闘エリアに存在しています。それもこのボスの手の届くところに。つまるところ、さっさと倒さないと倒れているNPCであるウルルが喰われるという状況でした。今思うと酷い話ですね、はは。

 

◆まとめ

一番最初の話は、街の探索アリ、戦闘2回、NPCとの会話と交流といろんな要素を詰め込んでいて、結果的に時間を大幅に超過していました。これ以降、徐々に見直しを実施していますが、これ以降でも何回か時間調整をミスっています。難しいね…

このシナリオでの目的であった「攫われた少女ウルルを通じて、冒険者ギルドや犯罪者組織とのつながりをつくり、CPの拠点となるハ―ヴェス王国への知見を深める」という部分は、おおむね達成できていたのでヨシとしましょう。

 

と、ざっくりこんな感じで振り返って行けたらなぁ…正直完走できる気はしませんが、暇な時にまた書いていきたいと思います!