300年目の英雄譚_NPC紹介その1
こんにちは、とたけです。
前回の記事に引き続き、今回はちょっとしたNPC紹介記事。
このキャンペーンでは70キャラクター以上のNPCが登場していますが、ちゃんと触れられたことがなかったので、主要なキャラクターだけでもまとめておこうと思います。そしてこれが、その第一弾。
◆ウルル・ローラン
https://picrew.me/image_maker/41329
Picrew ななめーかーよりトロロ様
●概要
「300年目の英雄譚」にて、一番最初に登場し、一番最後まで登場し続けたキャラクター。ハイイロオオカミのリカントの少女で、本来の親を「嵐の季節」と呼ばれる蛮族たちが引き起こした戦災にて失っています。その後、当時冒険者だった“ガルフ”という名前のリカントに赤子のときに拾われ、それ以降、“ガルフ”のことを本当の父親のように思いながら成長していきます。非常に活発で、純真無垢な少女として活躍し、冒険者たちに問いかけをなげることなどもありました。
●CPにおける役割
「PCたちの背中を追う存在」「成長するもの」
CPにおいては、一番最初は人さらいに攫われ、命の危機に瀕したところをPC達に助けてもらうなど「守られるもの」としての立ち位置ですが、話数を重ねるごとに成長し、最終的にはPC達と共に戦場に立つ「守るもの」へと変わっていきます。PC達の存在を追いかけ、徐々に成長していくキャラクターとして描かれています。
●こぼれ話
実はものすごく表情差分がおおい。あまり使われていない立ち絵もあったりしました。序幕にて殺害されてしまった場合、その後のシナリオでは「守れなかった存在」として亡霊的に視界や記憶の節々に登場させる計画などもあったのですが、その世界線は回避されたようです。
なお、上に貼ってありますが、きちんと戦闘データを保持している稀有なNPCです。父親、ガルフの系譜をたどり「防具習熟/非金属」の戦闘特技を習得しつつ、全力攻撃や薙ぎ払いを習得していく予定でした。メインクラスはファイターで、サブクラスにレンジャーを習得しています。
途中、シナリオ分岐で一時的に学園物に派生していくパターンや、数年後の未来へ時系列をすっとばす構想があったのですが(最終的にすべて没にした)その場合は下級生になったり、ギルドマスターを継いだn年後のお姉さんウルルというのを作製していた時期もありました。いつかお目見えするときがくるのでしょうか……
◆ガルフ・ローラン
https://picrew.me/image_maker/13338
●概要
上記、ウルル・ローランの保護者にして、冒険者ギルド“月夜の狼亭”のギルドマスターです。ハイイロオオカミのリカントの男性で、かつては“始まりの剣級”を所持する屈強な冒険者でした。しかしながら、6年前に起きた「嵐の季節」と呼ばれる蛮族軍の大攻勢で、蛮族軍団の首領を打ち取る大きすぎる成果を出したものの、壊走していく無数の蛮族たちが周辺の村を襲う二次被害が拡大。結果として多大な被害を引き起こしてしまったことに責任を感じ、剣を置いてしまいます。また当時、戦災孤児である”ウルル”と出会い、前線から退き、後進の育成に励むようになりました。
ギルドマスターとしてもっとも近い位置でPC冒険者たちと接し、彼らを裏から支えてくれます。時には厳しいことを言ったり、冒険の力になってくれたりと直接的なサポートも行ってくれます。お人好しな性格で、頼まれればよっぽどのことがない限り、引き受けてくれますが、何をおいても娘のウルルを基準に行動する癖があります。
かつて英雄と呼ばれた存在として、PC冒険者たちが新しい時代の英雄となった時、その在り方を問いかけることもありました。
●CPにおける役割
「先の時代の英雄」「超えていくための障害」
CPにおいては、もっとも序盤からPC冒険者たちと接し、サポートを行ってくれます。物語が進むことで、彼自身強大な力を持った元英雄であることが判明し、「先の時代の英雄」であったことが見えてきます。そんな中、PC冒険者たちも力をつけていき、英雄へと駆けのぼっていく時、“英雄”としての一つの在り方を示し、「超えていくための障害」として立ちふさがる役割を持っていました。
再序盤から付き合っていて、その力をよく知るPC達が、その力を超えていくことで、自身の力を再確認するための契機としています。
●こぼれ話
実際のデータを実は仮組していたのですが、エネミーデータに起こす際に経験点とか考えてやると非常に面倒くさいことが判明したので没にしています。一応、データ的には「防具習熟/非金属」を主軸に取り進めたファイター・スカウトの前衛軽戦士となっています。あまった経験点でソーサラーを取得し、「ブリンク」や各種探索に有用な魔法を使って斥候として働く感じです。
拾われていない設定としては、過去の英雄時代には“灰色の英雄”と呼ばれ、「ムーンライト」という冒険者パーティーで前衛斥候を務めている設定がありました。4人の冒険者パーティーで、リカントで前衛斥候の「ガルフ」、リルドラケンで前衛重戦士の「ドラン」、人間の後衛神官「レティア」、エルフのマギテックシューター「バレル」の4人組です。それぞれに「色」に関連する通り名を持っています。彼らは10年近く、テラスティア大陸の各地を冒険し、その勇名を馳せ、「嵐の季節」での蛮族軍団首領を打ち取ったことで、“始まりの剣級”の称号を得ました。
その後、前述した敗走する蛮族たちの二次被害によって、大きな損害を出したことをきっかけにガルフが冒険業をやめ、英雄たちの冒険者パーティー「ムーンライト」は解散となります。散り散りになったメンバーは、大陸の各地で現在もソロで活動を続けていることとなっています。尚、レティアだけはCP内に登場しています。
また、このキャラクターは今回のCPが初出ではなく、過去の私の単発シナリオ(「わたしのえいゆうさんへ」「魔霧に沈む、獣の陰は」「白き煙と黒鉄の道」など)に登場している“月夜の狼亭”というギルドでもギルドマスターを行っています。意外とあちこち出してるお気に入りのキャラクターなのでした。