月夜の狼亭

TRPG活動に関してのあれこれを書き残すための場。SW2.5自キャンペーン「300年目の英雄譚」に関して中心となります。

300年目の英雄譚_「第一幕:かかわる世界、変わる世界」ふりかえり!

こんにちは、とたけです。

以前の記事に引き続き、今回は第一幕についての振り返り記事となっています。
前回、序幕の記事はこちらからどうぞ!

totake00.hatenablog.com

 ■本セッションのログ置き場

#1 - Google ドライブ

 

◆ざっくりシナリオ振り返り

今回は第一幕で、序幕の続き。序幕では初めてPC達が顔を合わせ、突発的ではありますが依頼を共にした、という程度の仲。なので、第一幕ではさらにその仲が深まるように、共同で依頼をこなしつつ、お互いのことを知ってもらえるようなシナリオを目指しています。

ざっくりとした話の流れは

・お金のない冒険者たち、冒険者ギルドにて依頼を物色

・いくつかの依頼をピックアップ、同時にウルルと合い、連れてってとせがまれる

・馬車に乗って移動。途中で馬車に紛れ込んだウルルを発見

・任地へ到着、依頼をこなすため探索を開始

・自由探索フェーズ

・探索中に敵と接触、戦闘開始!

・森の深部にて強敵を発見、戦闘を選択

・依頼を達成、ギルドへと帰還

といった流れ。今回は物語性はあまり重視せず、舞台を用意してPC/PLに丸投げる感じに近い形式です。ダンジョンアタックとまでは行きませんが、それに近いかな?

そのため、今回は大きな物語性のある依頼、ではなく、小さな依頼、例えば鉱石の採取や薬草の収集といった駆け出し冒険者でもできそうなお小遣い稼ぎの依頼を沢山受けてもらい、自由に探索できるフィールドで自由に行動し、自発的に動いてもらおう。といった構成になっています。ぶっちゃけた話、モンハンみたいな感じです。

実際、このシナリオではハ―ヴェス王国にほど近い「星振りが丘」という地域を舞台に、洞窟にもぐって鉱石をあつめたり、森に入って薬草をあつめ、平野で目撃された獣を討伐する……といった小さな依頼をいくつか用意しました。また、時間が経過し夜になればテントを張って野営をし、焚火の前でともに食事をとる、といったイベントなども起こしています。夜のイベントでは、冒険についてきたウルルが、PC達に冒険者になった理由」を聞き、一緒に食事をしながらPC同士、そしてPCとウルルの距離がさらに近づくように働きかける役目を果たしてくれました。

実はウルルが今回ついてきたのも、今後ウルルがらみで重大なシナリオ展開をするつもりだったので、ここでPC達に近づけさせ、親密度を上げておきたかったという魂胆がありました。

 

今回の自由探索は、大きく5つのエリアを時間が許す限り探索していく形になっています。まずはどのエリアを探索するか選択し、選択したエリアのフィールドをさらに細かく調べていく……といった流れ。今回で行くと、探索したのは森、洞窟、平原の3エリアでした。それぞれのフィールドには各種判定が設定されており、成功すれば情報やアイテムなどを手に入れることが可能です。

 

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↑ 5つのエリアと、そのうちの一つ「平原エリア」の詳細。平原エリアは6つのフィールドで構成されており、①から順に探索が可能となっている。

 

今回、この星振りが丘の森林には他所から流れ着いた強力な蛮族「ゴブリンシャーマン」が住み着き、その結果、森に元から生息していた獣たちが平原に押し出されてしまいました。その獣たちを見た人々が、危険な獣がうろついているとして討伐の依頼をだしてきた……というバックボーンが存在しています。そうとは知らず、星振りが丘に獣討伐にきた冒険者たちは、いくつかのエリアやフィールドを探索していく中で、獣の死体が転がっていたり、蛮族の痕跡をみつけることで、この星振りが丘に異変が起きていることを察知することができます。

実際、冒険者たちは平原に現れた獣たちを討伐し、様々な痕跡を見つけていくことで、元凶であるゴブリンシャーマンたちをみつけ、それを討伐しています。まさか勝てるとは思っていなかったのですが…… それはともかく、森から追い出された獣(熊)を倒した冒険者たちは、その熊が必死に守ろうとしていた子熊をみつけ、結果的にそれを保護したり(ここはPC同士で異なる意見がでて、非常に面白かった。詳しくはログ参照)依頼完遂に必要なものを集めながら、少しずつそれぞれの距離感をつめ、最終決戦であるゴブリンシャーマン戦へと挑み、これを討伐したのでした。

因みに、今回は洞窟の一部、平原、森の3エリアまでしか調査できませんでしたが、川や湖に行くと専用のイベントが発生していました。川にいくと水浴びイベント、湖にいくと妖精たちと遊ぶことができます。どちらもお遊び用のイベントで、PC間の関係性強化につなげるために用意させてもらってます。けっしてGMが水浴びイベントが見たいとかそういうわけじゃありません。

 

◆戦闘について

今回、実は3回戦闘があったんですよね。すべてのエリアで4か所戦闘を用意していたので、大半を撃破したことになります。すごいですね…

1回目の戦闘は平原での獣たちとの戦闘。これはギルドから討伐依頼が出されていたものになるので、ほぼ必須の戦闘となっていました。この戦闘では

ウルフ(Lv1)×3、パックリーダー(Lv3)×1、それに手傷を負ったグリズリー(Lv5)×1が出現します。ウルフとパックリーダーはルルブⅠからそのままに、グリズリーはLv5相当にステータスを弱体化させ、HPも39点と低めに設定しています。

2回目の戦闘は森での植物系モンスターとの戦闘。植物系ってあんまり出す機会ないんですよね、そういえば。この戦闘では

ダンシングソーン(Lv3)×2、オーバーイーター(Lv4)×1が登場!ダンシングソーンはルルブⅠの454頁ですが、オーバーイーターさんはSW2.0からの登場となっています。木の幹とかに擬態して、通り過ぎる哀れな犠牲者を丸のみにする恐ろしい植物系モンスターですね。詳しくはバルバロステイルズ86頁か、SW2.0のルルブⅡ258頁を参照ください。

そして今回の、ポジション的にはボス戦となっているのが、森の奥深くに住み着いてしまった蛮族たち。実はここの戦闘、回避を推奨した戦闘だったのですが、果敢に挑み勝利を勝ち取ってくれました。正直、まさか勝てるとは思っていなかったのでビビりましたね。ここでの敵は

ゴブリン(Lv2)×4、ゴブリンシスター(Lv3)×1、ゴブリンシャーマン(Lv5)×1という殺意MAXな敵構成。ゴブリンはルルブⅠに掲載されており、ゴブリンシャーマンはサプリメント「モンストラスロア(ML)」に掲載されているモンスターですが、当時はまだ発売されていなかったため、SW2.0より「バルバロステイルズ(BT)」から登場しております。ゴブリンシスターもBTからですね。というか、なぜかシスターだけMLのってないのね……

なお、シスターとシャーマンは、SW2.0時代から恐れられるレベル詐欺モンスター(までは言いすぎか?)の一つ。レベル的にだいたいLv3~4の冒険者の前に現れることがほとんどなのですが、同格またはそれ以上の魔法を扱うため、想像以上の脅威となりえます。実際、今回の戦いでもGMの出目が大変良く、シスターの放ったフォースが回転したりと大変なことになりました。魔法は怖い。

 

◆まとめ

今回のシナリオでは、PC達の関係性強化に主眼をおいたシナリオ運びとなりました。一緒に馬車に乗って移動し、広大なフィールドを探索し、日が暮れれば野営の準備をして焚火のもとでささやかな食事を共にとる……それぞれのことを語り合ったり、ウルルの問いかけに答えたりと、ちょっとは仲が進展したかな……?

なお、確かこの時も時間は超過していたような。相変わらず時間管理はダメダメですね。今回に関していえば、戦闘がかなり重かったと思われるため、これ以降は1シナリオ2回に戦闘を治めようと頑張ったはずです(朧げ)

ちょっとずつお互いのことをしり、ウルルとの中を深め、森で殺してしまった親熊の代わりに子熊を保護し……すこしずつ様々な世界に関わっていく冒険者たち。そんな冒険者たちを待ち受けるのが、悪意に満ちた世界の一端。次回は奈落の魔域のお話になっていきます。